お知らせ

2024/06/21

新作映画「人は人なれ」2025年公開予定に向け、只今製作中!
映画「人は人なれLet People Be People」ご寄付・ご支援のお願い。
この度、映画「人は人なれ」を製作するにあたり、ご寄付・ご支援をお願いする次第です。
この映画は、長きにわたりableの会代表として知的発達障がいのある人々への理解を深めることを目的に共に映画製作して参りました細川佳代子の想いを綴る映画です。
本作品を通して知的発達障がいのある方への理解が一層深まることを祈念しつつ、ご挨拶とお願いをさせていただきます。
なお、映画完成の折、1万円以上のご寄付を頂きました方のお名前は映画のエンドクレジットに掲載致しますとともに、完成時(2025年春予定)に試写会のご案内をお送りさせて頂きます。
ご寄付くださる方は以下のメールフォームにご記入の上、送信してください。
後日、弊社事務局より郵便口座振替用紙を郵送にて送付いたします。
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映画「人は人なれ」の製作支援金として寄付いたします。

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映画「人は人なれLet People Be People」について。

『人は、誰もが人として生きるべきです。
そんな社会ができることを願って私は活動して参りました。特に知的障害のある人々を取り巻く環境は、偏見と誤った理解が壁となり、良い社会が作られられているとは言えません。とりわけ日本は、欧米諸外国と比較しても遅れをとっていると思います。
それは、私たち一人ひとりの心に潜む無関心が、大きな要因だと考えます。』 これは、細川佳代子さんの言葉です。

今、細川さんは活動の表舞台から身を引かれていますが、1994年にスペシャルオリンピックス日本を設立し、2005年に冬季世界大会・長野を開催、また、ableの会代表として知的障害のある人々の立場に立った映画製作など様々な活動を続けてこられました。
「今はそうでなくてもきっと叶うわ」と、まるで虹のかなたにある理想の世界を見つめるように、熱く語る細川さんの映像記録があります。その世界は、人類共通の願いであるかもしれません。

私は、細川さんが思い描いているこの世界をSFやフィクションでなく、現実に存在する素晴らしい人々の暮らしの中にご紹介したいと思い、今回のドキュメンタリー映画の企画を考えました。

映画に登場するのは、ドイツ西北部のノルトライン=ヴェストファーレン州、ビーレフェルトの町の片隅に2.3㎢の敷地を有すBethel(ベーテル)という福祉施設です。
ここは、1868年、今から156年も前に、ボーデルシュヴィング牧師夫婦が始めた小さな癲癇(てんかん)クリニックとして誕生しました。やがてあらゆる障害のある人々や家のない人、 身寄りのない人も受け入れられるようになり今日へと続いてきました。

設立当初から牧師は、「施しではなく仕事を」とのスローガンを掲げ、そこに人が集まり、暮らしの場として町のような施設が形作られていきました。
人が集って来ると仕事場ができ、クリニックが大きな病院となると多くの医師やその家族がやってきて住むようになり学校ができ、さらに人が来るようになると、住宅、ホテル、レストラン、カフェ、ベーカリー、衣料品店、家庭雑貨店など、まさに町が生まれ、周辺には労働力を求めて工場がいくつもやってきました。

現在のBethelは利用者が年間24万人、働くスタッフの数は1万人、医療施設、研究機関、教育施設、文化施設、グループホームなどを含めた様々な住宅があり、まさにInclusive Societyとして世界に注目される存在となっています。

映画「人は人なれ」(英題: Let People Be People)は、ここBethelのさまざまな人々の暮らしぶりを取材、またInclusive Societyの仕組み作りや歴史への取材を通して、知的障がいのある人々が真に幸せな生活を送る道を探索するヒントにして頂ければ幸甚です。

語り部は、真のInclusive Societyを目指して30年以上活動されてきた細川佳代子さんの想いを重ねる意味を込め、細川さん自身の「心の声」を展開します。

知的障がいのある人々を取り巻く社会を、実在するドイツの小さな町の様な施設をモデルに「こんな社会ができたら素敵なのに……でもなぜできないの?」という視点で描くドキュメンタリー映画です。

映画監督 小栗謙一
PROFILE: 小栗謙一 Kenichi Oguri
日本大学芸術学部映画科卒業(卒業作品で芸術学会奨励賞受賞)中平 康監督に師事
1981年 株式会社ディレクターズシステムを設立
1988年『長風萬里』初監督短編記録映画 京都、ブリュッセル、キエフにて上映
1991年『阿吽抄』を監督、山形国際ドキュメンタリー映画祭入賞
1999年 NHK-BS特集『自立へのオリンピック 〜ケネディ家、もう一つの夢〜 』
2000年『日本鬼子』(松井稔監督作品)プロデューサー&撮影 ベルリン国際映画祭フォーラム受賞
2001年『able/エイブル』を監督 毎日映画コンクール記録文化映画賞受賞
     D'october国際映画祭入賞、アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭入賞
2004年『HostTown/ホストタウン』を監督 
2006年『Believe/ビリーブ』を監督
2008年『TOKYO JOE 〜マフィアを売った男〜 』を監督
2011年『幸せの太鼓を響かせて〜INCLUSION〜』を監督 IFFF外国映画部門ファイナリスト
2012年『天心の譜』を監督
2015年『追憶』を監督 京都国際映画祭で上映
2019年『Challenged』を監督 シリコンヴァレー映画祭 最優秀作品賞受賞
2021年『INCLUSIONを映画で考える10日間』を東京都写真美術館ホールで開催